『動くな、死ね、甦れ!』

あたらしい年になりましたが、九条では、
ヴィターリー・カネフスキー特集上映」というのが地味に開催されており、
今日はそれに行ってきました。

第二次大戦直後のロシア。収容所地帯と化した小さな炭鉱町に生きる12歳の少年ワレルカ(パーヴェル・ナザーロフ)と少女ガリーヤ(ディナーラ・ドルカーロワ)。スケート靴の盗難事件、学校のトイレにイースト菌を溢れさせる、機関車の転覆・・・ワレルカの引き起こす無垢な、しかし、やってはならない悪戯は、唯一の家族である母親とその愛人の濃密な抱擁を否定するかのようにエスカレートしていく。同時に、守護天使のごとく現れるガリーヤとの間には淡い気持ちが芽生えていた。無垢な二人の想いは次第に呼応していくが、やがて運命はとんでもない方向へ転じていく・・・。


監督がこの映画でなにがしたかったのかも、まあわかるし、
『動くな、死ね、甦れ!』っていう、タイトルの意味も、まあわからないではないんだけれども、
監督がこの映画をなんのために撮ったのかまったくわからない。
いや、この映画、たしかにイントロダクションと内容が大きくかけはなれているわけではないけど、
けっしてイントロダクションのような映画ではないです。そんな変な映画。
なんかのアンチテーゼなんでしょうか。なんにせよ、明日も九条に行く予定。