ずいぶんまえになるけれど、

日曜日の晩ご飯。



いや、これね、リゾットなんですよ。チーズ・リゾット。
なんでこんな、面妖なものをつくったかというと、


「あんな、昔、リゾットをひとりでつくったことがあってな」
「そうなん?僕はリゾットあんまり好きじゃないから、つくりかたとか知らんわぁ。どうやってつくるん?」
「うん。とりあえず、野菜を何時間も煮てスープをつくるねん。それをつかってリゾットをつくって、
最後におろした粉チーズをいっぱいかけるねん」
「それだけ?」
「うん。それだけ」
「でも、野菜のスープつくるのに時間かかるよね?何時間くらい煮たん?」
「んー。3時間くらい?いや、もっとかな」
「それをひとりでつくって食べたと」
「うん」
「おいしかった?」
「まあまあ、おいしかったかな。また食べたいわぁ。ねえ、あのさ」
「いや、わかった。君の言いたいことはじゅうぶんわかった。いつ、ひま?」


というわけで、家にあるありとあらゆる野菜でスープをつくり(ブロードっていうらしいよ)
リゾットをつくりました。んんんん。まあ、おいしかったですかね。
ぜひともなんか具が欲しい感じです。見た目が完全に病人食だし。
で、どうでも良いことなんだけど、そのお友だちを駅まで送っていく道すがら、


「うあっ。けっこう寒いねぇ」
「うん。寒くなってきたねぇ。だんだん」
「つぎはなんかあったかいもの食べようや」
「うん。鍋とか?」
「えぇぇ〜。鍋って材料切って入れるだけやん」
「そんなんやったら、うちじゃなくてよそで食べる?」
「うん。むしろ自分ちでたべるわ。君にはもっとめんどくさいものをやね」


と、生来のふてぶてしさを発揮されました。
っていうか、僕はいったいなに扱いなんだ?