『ニコチン・ウォーズ』 クリストファー・バックリー

というわけで、このまえ観た『サンキュー・スモーキング』の原作の、
『ニコチン・ウォーズ』を読みおわり。

ニコチン・ウォーズ (創元推理文庫)

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いや、原作もけっこうおもしろいことはおもしろいんだけど、
なにがびっくりしたかって、映画と原作でぜんぜんストーリーがちがうのね。
映画のほうが主人公と、離婚した奥さんとのあいだの息子との関係を軸とした、
知的なコメディだったのに対して、原作のほうはわりとミステリっぽいのね。
息子なんて2回くらいしか出てこないし、わりと剣呑なラストだし。
で、どっちもおもしろいと。素晴らしいね。
原作も映画も両方おもしろいなんてことはほんとにまれだし、
あんまり興味はなかったんだけど、いま公開中(だよね?)の"JUNO"をちょっと観てみたいかなーと思ったり。
ちなみにどうでも良いかもだけど、原作も映画も両方おもしろいという、
一種の奇跡のような組み合わせで、僕がまず思い出すのが、
ハーマン・メルヴィルさんの『ピエール』とレオス・カラックス監督の"Pola X"です。
いや、ほんとどっちも素晴らしいんだってよ。

ピエール

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ポーラX [DVD]

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