『プレステージ』

dspt2007-06-17

クリストファー・プリーストさん原作の『〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)』を、
クリストファー・ノーラン監督が映画にして、
主演はクリスチャン・ベイルさんという、
まことにややこしい『プレステージ』を昨日観てきました。
いやー、これはおもしろかったですねー。
原作を読んでるときは「これ、どうやって映画にするんだろう?」
とかって思ってたんですけど、ちゃんと絞るとこは絞ってあるし、
物語の時系列をバラバラにして見せるっていう、
クリストファー・ノーラン監督の芸風も、
きっちりと生かされてるし、うん。おもしろかったですよ。
ただね、原作のほうでは、ふたりの奇術師が憎みあいながらも、
おたがいの奇術師としての技量を手放しで賞賛しあったり、
「ほんとうは、我々はいがみあうのではなく、良きライヴァルとして協力しあうべきなのだ」
とかって言ったりするんだけど、
そういうシーンがあっても良かったのかもしれないね。