『メイスン&ディクスン』 トマス・ピンチョン

や、ほんと、やっと読みおわったよ。



なんていうか、本筋とあんまり関係のない有象無象をうずたかく積み上げていって、
それがいつのまにか巨大な世界を形づくるという、いつものピンチョンの芸風だし、
ふたりの男がアメリカ大陸に境界線を引く話なのに、
500ページくらいある上巻のおわりくらいまでアメリカに行かないしけれど、
これはピンチョンにしてはむずかしくない本ではないでしょうか。
ピンチョンらしからぬというかなんというか、
最後のほうはわりとしんみりしちゃうしさ。