『熊』 ウィリアム・フォークナー

というわけで、『熊』です。

熊 他三篇 (岩波文庫)

熊 他三篇 (岩波文庫)

難解といわれるフォークナーの「語り」の魅力がストレートに、のびやかに発揮されている作品4篇。
傑出した狩猟物語であり、少年の精神の成長史でもある『熊』、
止まらないシャックリをめぐって語られる、南西部ユーモアにみちた『熊狩』…。
ここには人々を、とりわけ少年を温かく見まもる人間フォークナーの優しいまなざしがある。


すべて狩猟にまつわるお話がおさめられた中短篇集です。
っていうかこれ、いままで読んだフォークナーのなかで、
いちばん読みやすいのではなかろうか?表題作の「熊」は、どう考えても素晴らしいです。