『ノヴァ』 サミュエル・R. ディレイニー

というわけで、サミュエル・R. ディレイニーさんの『ノヴァ』読みおわり。
「のゔぁ」で変換すると、1発目に"NOVA"と出るけど、気にしない。

ノヴァ (ハヤカワ文庫SF)

ノヴァ (ハヤカワ文庫SF)

いやー、これはおもしろかったですねー。
読みおわってから解説読むと、あいかわらず作中にメタファーとかシンボルとか、
この人の芸風らしいものがたくさん埋め込まれてるらしいけど、
そんなこと関係なくすんげーおもしろかったですよ。ものすごいアホっぽいけど。
つまりはそんなことなにひとつ(僕のように)読みとれなくっても、
ただただ読んでいくだけでおもしろい。っていうか、聖杯伝説のことなんてなんにも知んねーよ。
いや、あのね、まえに読んだ『アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)』は、
メタファーになってるとこがけっこうわかりやすく、
なんのメタファーかはわからないまでも、あー、ここはなんかのメタファーになってんにゃなー。
めんどくせーなーっていう感じで書かれてたんですけれども、
この『ノヴァ』はまじでそんなのわからない。よっぽど真剣に読まないとわかんないと思う。表層がおもしろすぎるからね。


そういえばまえにどっかで、
ディレイニーの『ノヴァ』の○○のとこはアナルセックスのメタファー」
とかいうのをどっかで読んだことがあったから、わりとそこの箇所を待ち構えるように読んだんだけど、
そんなもんわかるわきゃねーよ。どういうこったよ。