『ノヴァ』 サミュエル・R. ディレイニー
というわけで、サミュエル・R. ディレイニーさんの『ノヴァ』読みおわり。
「のゔぁ」で変換すると、1発目に"NOVA"と出るけど、気にしない。
- 作者: サミュエル・R.ディレイニー,Samuel R. Delany,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 文庫
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いやー、これはおもしろかったですねー。
読みおわってから解説読むと、あいかわらず作中にメタファーとかシンボルとか、
この人の芸風らしいものがたくさん埋め込まれてるらしいけど、
そんなこと関係なくすんげーおもしろかったですよ。ものすごいアホっぽいけど。
つまりはそんなことなにひとつ(僕のように)読みとれなくっても、
ただただ読んでいくだけでおもしろい。っていうか、聖杯伝説のことなんてなんにも知んねーよ。
いや、あのね、まえに読んだ『アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)』は、
メタファーになってるとこがけっこうわかりやすく、
なんのメタファーかはわからないまでも、あー、ここはなんかのメタファーになってんにゃなー。
めんどくせーなーっていう感じで書かれてたんですけれども、
この『ノヴァ』はまじでそんなのわからない。よっぽど真剣に読まないとわかんないと思う。表層がおもしろすぎるからね。
そういえばまえにどっかで、
「ディレイニーの『ノヴァ』の○○のとこはアナルセックスのメタファー」
とかいうのをどっかで読んだことがあったから、わりとそこの箇所を待ち構えるように読んだんだけど、
そんなもんわかるわきゃねーよ。どういうこったよ。