『そして、ひと粒のひかり』

今日は夕方にコロンビア映画の(はじまるまで知らなかった)『そして、ひと粒のひかり』を観まして、

そして、ひと粒のひかり [DVD]

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これね、コロンビアの田舎町でバラのとげ抜きの仕事をしている17歳のマリアは、
ボーイフレンドとの子供を身ごもったことを知りながら、
農園の主任との諍いをきっかけに仕事を辞めてしまう。
そんなおり、パーティで知り合った男から、
お金に困ってるならと麻薬の運び屋の仕事を紹介される。
袋詰めされた麻薬のカプセルを胃のなかに飲みこみ、アメリカまで運ぶのだ。


っていうお話です。うん。良い映画でしたよ。
妊娠しているうえに、さらに職まで失ってしまった不安定このうえない状態のマリアが、
麻薬を飲みこむことを決心するにいたるまでの過程が、
すごくていねいに描かれていて非常に良いです。
ハンディカメラをつかうことによって、
ドキュメンタリっぽく見せるということにも成功してるしね。
たしかに後半はいろいろすっ飛ばすし、
ラストもちょっと(どころじゃないかも)甘い感じもしますけど、
まあ、おおむね良い映画なのではないかと。
っていうか、そんなね、主人公が徹底的に痛めつけられて、
救いもなんもあったもんじゃねーっていう映画は、
ラース・フォン・トリアー監督にでもまかせておけば良いんですよ。


そして、ひと粒のひかり』っていうタイトルの意味が、
ラスト・シーンでじわっとわかるようになっています。
んー。でも、原題の"Maria Full of Grace"のほうがしっくりくるんかなー。どうなんだろ?
予告にもつかわれてるエコーのシーンはとても良いシーンだね。
おいちゃん泣きそうになったよ。


どうでも良いことですけど、僕がこの映画がコロンビア映画って気づいたのは、
主人公のボーイフレンドが、コロンビア代表のユニフォーム着てたから。