『そして、ひと粒のひかり』
今日は夕方にコロンビア映画の(はじまるまで知らなかった)『そして、ひと粒のひかり』を観まして、
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/04/07
- メディア: DVD
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
これね、コロンビアの田舎町でバラのとげ抜きの仕事をしている17歳のマリアは、
ボーイフレンドとの子供を身ごもったことを知りながら、
農園の主任との諍いをきっかけに仕事を辞めてしまう。
そんなおり、パーティで知り合った男から、
お金に困ってるならと麻薬の運び屋の仕事を紹介される。
袋詰めされた麻薬のカプセルを胃のなかに飲みこみ、アメリカまで運ぶのだ。
っていうお話です。うん。良い映画でしたよ。
妊娠しているうえに、さらに職まで失ってしまった不安定このうえない状態のマリアが、
麻薬を飲みこむことを決心するにいたるまでの過程が、
すごくていねいに描かれていて非常に良いです。
ハンディカメラをつかうことによって、
ドキュメンタリっぽく見せるということにも成功してるしね。
たしかに後半はいろいろすっ飛ばすし、
ラストもちょっと(どころじゃないかも)甘い感じもしますけど、
まあ、おおむね良い映画なのではないかと。
っていうか、そんなね、主人公が徹底的に痛めつけられて、
救いもなんもあったもんじゃねーっていう映画は、
ラース・フォン・トリアー監督にでもまかせておけば良いんですよ。
『そして、ひと粒のひかり』っていうタイトルの意味が、
ラスト・シーンでじわっとわかるようになっています。
んー。でも、原題の"Maria Full of Grace"のほうがしっくりくるんかなー。どうなんだろ?
予告にもつかわれてるエコーのシーンはとても良いシーンだね。
おいちゃん泣きそうになったよ。
どうでも良いことですけど、僕がこの映画がコロンビア映画って気づいたのは、
主人公のボーイフレンドが、コロンビア代表のユニフォーム着てたから。